(2144) 「生涯投資家 村上世彰」を読んで・・・
村上世彰は、当時一世を風靡したファンドを運営した人物と
して興味を持っていた。
現在はシンガポールに住んで投資活動をしているという。
東京スタイル、ニッポン放送・フジテレビ、阪神鉄道などの
当時問題に関わった事を細かく書いてある。
そして、村上が目指したのは「コーポレート・ガバナンス」の
浸透と徹底であると作中何度も繰り返されている。
「日本では、投資家は“汗をかかずに大金を儲ける人”と悪く
おもわれがちだ。しかし、イメージはどうあれ、事業に必要な
資金を出すことによってリスクを取るのが投資家なのだ」
以上のように、村上の主張はまさに全くの正論だが、しかしながら
この日本という「井戸の中の国」では、出る釘は打たれる。
インサイダー取引で最高裁まで控訴したが有罪になってから十年が
経って、気持ちの整理が付いて本を出版したという。
ホリエモンと同様に、秀でた才能ある人間を押し上げる包容力が、
まだ日本には足りないとつくづく思っている。
(2143) 空間の魔術師「フランク・ロイド・ライト」・・・
旧帝国ホテルを設計したフランク・ロイド・ライトの感性が好きだ。
特に、大谷石を多用するデザインがいい。
大谷石は、繊細な柔らかさを印象づけてくれるから好きだ。
また、レンガもそのまま使うのではなく、表面に縦の筋をいれて、
光の陰影を利用して、奥行き感、立体感を出してくれている。
ライトが設計した建物は、建物の隅々まで繊細に細工されていて
複雑ではあるが、しかし全体のバランスがシンプルだ。
さらに、縦横のバランスが絶妙できれいだ。
勿論、帝国ホテルを設計したライトは以前から知っていたが、しかし、
NHKBSの番組を見て、いままでは感じえなかったライトの繊細な
感性に新たに感激してしまった。
帝国ホテルが移築してある明治村には、一度行ってみたいと思った・・・。
(2140) 成田空港と東京駅の中間地点・・・
成田空港と東京駅の中間点に住む理由の一つが、日本
全国どこに行くのにも利便性が良いからだ。
ここ千葉県柏市近郊は、東京駅にも直通電車で40分位で
行ってしまう。
また、日本全国の主だった都市に空路を持つ成田空港
にも40分でくらいで行ける。
成田空港からは、LCCの普及で短時間で安く快適に行ける
ため、新幹線よりか便利だ。
たとえば、鹿児島に行く場合は往復14,000円位で行って
しまう。
鹿児島市内の「城山ホテル」の露天風呂からは市内が一望
でき、遙か彼方には桜島も遠望できる。
ボクが、ここ柏近郊に住むことによるメリットは、行動
範囲が飛躍的に広がることだ。
そして、更に良いことは、都心のビルの谷間よりか、手賀沼を
はじめとして、まだまだ緑豊かな自然が多いことだ・・・。
(2137) 旅の終わりに、熊野詣はじめての「ごりやく」?・・・
熊野三山参拝の最後の日は、川湯温泉「みどりや」に宿泊した。
帰る日の早朝に、この旅館の大きな特徴である川原に掘られた
露天風呂に入りながら、昨夜の幻想を思い出していた。
昨夜は、この露天風呂にメガネをかけないまま入ったとき、暗かった
から横の人が誰だかよく分からなく座った。
そして、何気なくよく見ると、横には白人の20代の女性が足だけ
風呂に入れて座っていたので驚いてしまった。
彼女はあまりタオルで隠そうともしなくて大胆に座っていた。
正直、ボクは目のやりどころに困ってしまった。
彼女の前にはボーイフレンドが湯船に入っていた。
このようなシチュエーションの場合は、ジョーク交じりの会話に限る。
彼らはオランダから来た学生で、もう、数週間日本中を回っているという。
そして、年上の彼女が26歳、彼は25歳と言っていた。
ボクが、フランスのマクロン大統領夫婦と同じじゃないかとジョークまじえて
言うといちどう大笑い。
ボクの前にも、夫が湯船に入り、奥さんが湯船の淵で浴衣を着て座って
いる別のカップルがいた。
スイスから来た40代の夫婦だと言っていたが、しかし、奥さんも浴衣を、
脱いで露天風呂の中に入ってきた。
翌日、朝食の時には、その奥さんが微笑みを交えて挨拶をしてくれた。
煩悩を振り切っての、裸の国際交流、めったにない貴重な経験だった。
しかしながら、率直に言って愉しかった。
これも、熊野三山にお参りをしたが為の「ごりやく」だったのだろうか???。